《4》「榎田の嘘」の意味するところ。
そもそも榎田が伊野部の近くに居たことの目的ですが
榎田は、伊野部の考えた「自身の殺害偽装による逃亡計画」実行の協力者であり、その計画を利用して伊野部を殺害しました。
伊野部がいよいよ逃亡計画を実行するためにスープレックスクルーズのラウンジの席を離れる時に、その伊野部への呼び出し電話を掛けたのが榎田でない事を知らしめるために伊野部の傍に居る必要がありました。
そして、自身への殺害犯の疑いを消すためにも伊野部へ電話を掛けた者こそが犯人である印象を与える必要がありました。
実際に、伊野部に電話を掛けてない事が証明されてるのは榎田と輪島の2人しか居ないのです。
犯人からの呼び出しを受けて席を立つ伊野部には『緊張した受け答え』をしてもらう必要があったわけです。
(2009年3月2日更新) | |